1972-04-21 第68回国会 参議院 予算委員会 第17号
そのうちで、特に沖繩という米軍基地と結びついて発達しているこの売春制度、これを取り締まるには、今後、米軍がよく用いているAサインですね——ABCのAサインという米軍がよく用いているバー、キャバレー、表向きはそうなっていて、事実は売春をやっている、そういうものについての取り締まりが、これは不可欠であろうと思うのですが、この売春取締法施行に際し、米軍にその協力を求める御意思があるかないか。
そのうちで、特に沖繩という米軍基地と結びついて発達しているこの売春制度、これを取り締まるには、今後、米軍がよく用いているAサインですね——ABCのAサインという米軍がよく用いているバー、キャバレー、表向きはそうなっていて、事実は売春をやっている、そういうものについての取り締まりが、これは不可欠であろうと思うのですが、この売春取締法施行に際し、米軍にその協力を求める御意思があるかないか。
警察部内ではこれをじか引きというふうな表現で称しておるようでございますけれども、そういったようなもので、結局あくまでも売春防止法違反であることは事実でございますので、そういったものも検挙されておる人員の中の一部には含まれておることは事実でございますけれども、こちらから意識的におとり捜査をやるというふうな態度は現在の売春取締法において警察としてはとっていない次第でございます。
それから「ギリシャにおける売春」、それから「オポルトにおける売春の現代的地位」という説明、それから「インドにおける売春の社会学的条件」、「米国における売春の現状に関する報告」、そのほか、イギリスの道路犯罪法というのが売春取締法なんですが、その「法律とその機能」について国会議員から報告がございました。私も「日本の売春防止法の運用」について報告をいたしました。
これは専従者、名前の示します通り、もっぱら売春取締法の施行にのみ当っておる人員でございます。これ以外に、担当者と申しまして、ほかの事務をも兼ねてやっておりますが、大体その処理しております事件の八〇%以上が売春防止法の違反事件だと、こういうふうになっております。
○説明員(町田充君) この売春取締法の実施に当っております警察の係員の数でございます。実際取締りに従事しておるものの数でございますが、これは、法施行当時と現在とで、決して少くなったというわけではございません。法施行当時に、いわゆる売春防止法の取締り専従員として指定をされました職員がそのままの数で現在もやっておるわけでございます。
○国務大臣(愛知揆一君) この機会に、売春取締法が昨年の四月に完全施行されまして以来の状況を、かいつまんで御説明申し上げたいと思います。
らなければならぬ問題でございまするのと、それから、従来実は刑務所等につきましても、御案内のように栃木とか、あるいは和歌山とかいうようなところで、婦人に向くような特殊の施設をやっておるような関係もございまして、一がいに相当の個所に同時に開設するということについては、実は相当問題があろうかと思うのでありまして、先ほどお答えいたしましたように、さしむきのところは、現在の予定地に重点を置く、それから、すでに売春取締法
○一松定吉君 ちょっと伺いますが、売春取締法が四月一日から実施されるに当りましては、例の補導院というものができて、裁判所がこの者に対して執行猶予の言い渡しと同時に補導院に入れる必要、収容する必要があると認めるときには、判決が補導院に入れるということに今度なりましたね。
○一松定吉君 売春という行為そのものが風俗を害し、国民の思想善導に悪結果を生ずるということのために、わが国多年行われておったその営業を法律をもって廃止して、そうしてりっぱな営業にこれを転業せしめなければならないという趣旨で、数年前から売春取締法の成立を国会に要望し、政府もまたこれに関心をもってそのことを強力に推進いたしました結果、前年の議会において参衆両議院において満場一致でこの売春防止法が通過して
私はそういう意味においては常にこの法務委員会において、売春取締法の制定せられる当時にも、常にそういうことを根拠としてこの法案を審議し、この法案に賛成をし、そうしてこの法案の通過をはかった。それは法務委員会だけではない。いわゆる内閣のこの売春防止法についても常にそういう考えを持ってやっておったのであります。
ところが、そうでなくて、売春取締法が実施になりますというと、今言われておることは、赤線、青線区域等の婦女の従業員、従業婦が、旅館や、あるいは旅館のみではなくして、料理店、割烹、こういったようなところへずんずん流れ込んでくるのじゃないかということさえも言われている。そうなりますと、これはもう私が単にここで申し上げるだけじゃなくて、一般の通念になっておるようです。
これに対して、今回の十一条、十二条というような非常に重い刑をもって臨むことは、画期的な考え方に基くものであると考えまして、私どもも賛意を表するにやぶさかではありませんが、ただ、今まで出ました諸種の売春取締法あるいは今回社会党から提出になっておりまする法案等の罰則等を勘案いたしまして、今回の売春防止法の十一条、十二条の罰則は私は今までに例のない重いものであるというふうに考えております。
そういう考え方からいたしますと、先ほど社会党の委員の方から、なるほど単純売春は悪であるけれども、これを処罰するのに、業者を処罰するための段階として、その手段として、単純売春もまた処罰しなければ、業者に対する捜査ができないじゃないかというようなお話があったが、私は、この売春取締法の考え方として、こんなに売春婦に対して冷たい考え方はないと思う。
○一松定吉君 政令によって売春対策審議会という行動の内容をきめる、そのいわゆる審議会は結局売春というものに対する取締りということは、こういうことにしなければならぬということを検討して、それを政府に回答するとか、報告書を出すとかいうことになって、それから売春取締法というようなものを制定するのではありませんか。それはどうなんですか。売春取締法という法律を出すのじゃない。
それからもう一つ、売春取締法の問題がございます。これは委員会の設置法が最初できまして、それからそこに付議しなければなりませんので、それが三月上旬になるのではないかという見通しでございます。なお、予算を伴わない法律案は、全部で百三十五件を予定しておりまするが、このうち二月上旬に国会提出可能のものは二十件と見込まれております。
なお、通常国会におきましては、売春取締法に関する審議会を設けて、慎重に審議し、できる限り速急に成案を得て提出いたしたいと思っております。
原案のような法律の必要を説いて、売春取締’法のないのは日本だけだと主張される人がありますが、これは曲解であります。なぜ売春そのものを国の法律で処罰しないかといえば、基本的人権を尊重する現代の民主国家においては、他人に迷惑を及ぼさない限り、売春もまた個人の自由だという法理念を守っているからであります。
けれどもどろぼうは犯罪であるということでございますから、これはある程度自粛ができておるけれども売春取締法もそういう意味において、私は貧乏を根治すると同時に、貧乏には貧乏に対処する法規はあるわけです。こういう意味から私たちは絶対必要だと、こういうふうにも考えるのでございますか……。
これは割合に売春取締法をやれやれと言っている人たちの中にも、一番根本に女は売り買いできるものだというふうに考えるものがある。売り買いできるものだが、売り買いしちゃいかぬ、こういう立場にある、こういう考えがあるのじゃないか。それが一番根本に、先ほど申しましたように、ほんとうの意味で両性の本質的平等の意識がまだできていない。
ところがただいま申し上げましたような多数の都道府県の条例があって、これを的確に私は適用していけば、この売春取締法というものを作ると同じ効果が上るのじゃないか。
第二国会において政府みずから売春取締法を出した。ところが当時これの更生施設が伴わないというようなことで、これが審議未了になってしまった。ところが八年もたって、それじゃ更生施設の方は何か政府の方が力を入れたかというと、ちっとも力を入れていない。法律を出そうと思えば更生施設がなくてだめだといってやめる。
○高橋(禎)委員 私はこの段階において、若干従来の質疑応答等に重複する面もあるかとも存じますが、何しろむずかしい問題でして、申し上げるまでもなく、国家を統一し、治安を維持していくために、刑罰をもって臨むかいなかということ、刑罰の度合をどのようにしていくかということ等は、非常に重要な問題であり、為政者も学者もその間にあって論議を続けて参った古い歴史を持っておるわけでございますが、この売春取締法も、職業化
私はこの売春取締法そのものには反対ではない。より効果的な、よりりっぱなものにしたいということについては人後に落ちません。けれどもが、どのようにしてこれを実施するかということについては真剣な検討を要する。だから花村法務大臣、井本刑事局長に私は歯にきぬを着せずに申し上げます。私も与党の一員で花村法務大臣と共同の責任をとらなければならぬ。
○江口参考人 一昨日私がこの売春取締法が通過いたしました際に、第一線におきましての取締りを十分やるかどうかというお尋ねに対しまして、もちろん十分やるつもりであるということをお答えいたしました。その意味は、先般も御説明したのでありますが、いわゆる赤線地域と申しますか、昔集娼のありました地域に対する取締りは今まで傍観的な立場で来た。
私どもはその覚悟で進んでもらわなければならないと思いまするけれども、しかしむやみに、不用意に彼らに打撃を与えることも人情としてしのび得ざるところでございまするから、私は歩合までもおきめになるくらい深入りした警視庁でありまするから、一つ業者をお集めになって、どうもこの売春取締法は通りそうだ、そこで今からお前たちは覚悟をきめて、それぞれ身の振り方を考えたがよかろうという御指導が願えないものか。
当委員なんぞは毎日私が顔を合せておる人たちで、そんな疑いのある人は一人もありませんし、この売春取締法に根本的に反対していらっしゃる方はほとんど見受けられません。根本処置についても、私どもの非公式な雑談の間にも、ほとんど賛成なさっておられるのでありまして、そういう方々がこういうものに動かされるなんということは毛頭考えておりませんから、私の質問もそういう意味じゃありません。